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2006ワールド・ソーラー・ラリーin台湾 ラリーレース2日目 2006/09/19 18:30

9月19日午前7:00、バッテリー保管が解除され大鵬港の国立公園に止めてあったソーラーカーは充電をはじめた。ただし、台湾のレースではレース時間外では太陽電池を水平に保ちながら充電するルールなので、俗にいう「甲羅干し」のように太陽電池を太陽の方に垂直に向けることはない。このルールは、朝夕の充電が苦しくなるものの、ソーラーカーを止めた状態に保てるため、ソーラーカーの外観を観客に見てもらうには、良い方法であるのかもしれない。しかし、このルールは発電量に乏しいチームにとっては、まさに息の根を止められるようなものなので、非常に辛いところである。

前日の午後から崩れた天気の影響で十分なバッテリ残量がないソーラーカーが多い中、追い打ちをかけるようにこの日の朝は曇天であり、トランプゲームの大貧民のように発電量が貧しいチームには、厳しい状況となった。

また、モータコントローラなど、様々な場所にトラブルを抱えているチームも多かったようである。イランチームは、モータ内部でスパークが起こるので悩んでいました。

 

9:00、2日目の目的地である嘉義市に向けて移動が始まった。今日のタイムステージは第4〜6までの3つ。前日20秒程度の差を開けられて、まさかの2位になってしまった芦屋大学にとって正念場の1日となった。前日の第1ヒートでは、ミツバの可変界磁システムの駆動用ギヤ付近に異物が入ったためか?、コアが抜けなくなりトップスピードを稼げなかったSky Ace TIGAは、なんとしても2日目にはビハインドを挽回して起きたいところ。一方、高雄応用科技大学のNGMのSC-M150も特注?という感じはしませんが、可変エアギャップ機構を持っていました。

 

といっているところで、東海大学ファルコンから煙と炎が上がる。太陽電池ラインのショートである。一瞬ヒヤリとしたものの、すぐに消化できたが、急いでアッパーカウルを上げたために、ウインカーとブレーキの信号線が断線し、修復に時間を取られてしまった。ということで、今回は集団からかなり遅れてのスタートなり、他チームの写真があまりありません。

この日は、ほとんどが高速道路での移動であり、タイムステージのために一般道におりるような感じでした。一般道は平均速度35km/h、高速道路は法定最低速度が60km/hであることから60km/hで走行する前提で目標タイムが設定されている。旧式ソーラーカーにとっては、かなり厳しい設定である。高速道路はしっかり料金所があり、やはりギリシャのときと同じで、高速料金を支払いながら移動が続く。トンネルもあります。

 

第4〜6のタイムステージは、Apollo V、Sky Ace TIGAが熾烈な1、,2位争いを繰り広げた。芦屋大学のドライバーは、まさに必死の覚悟でタイムステージにアタックし、前日の差をひっくり返し、ラリーレース首位に躍り出た。2位は高雄応用科技大学であるが、それでも150km/h以上を出しているとのこと。3位は南台科技大学、4位は東海大学と順位に変動はなかった。

目的地の嘉義市文化中心(文化センター)に付くと、太陽電池をしまってしまうチームが2チーム出てきた。芦屋大学と高雄応用科技大学のトリプルジャンクション太陽電池勢である。走りながら満充電にできたので、もう充電しなくていいんだそうです。ああ・・・そうですか・・・。当然他のチームはがんばって最後まで充電しました。

明日は最終日。タイムステージは1つ減り2つになるが、今大会最長の10.3kmの距離があり、しかも直線的である。空力とモータのバランスが良いチームが勝利するだろう。(k)

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