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BackNumber〜2008夏1 WSR/JISFC  

2008 WSR/JISFC 3日目大雨で短縮 芦屋大4連覇

2008/07/28 23:00


WSR/JISFC大会後半。2日目、秋田県大潟村ソーラースポーツラインは曇りの予報をくつがえした晴天に。

初日トップの芦屋大学SkyAceTIGAは、後続とのペースを図りながらもこの日21周を走行し、合計41周でトップを守る。初日3位だったENAXの再輝は18周し、2日目単独で2位となるが、総合では初日2位の夢創心に及ばず3位のまま。G2クリエイトのブルーブリットと玉川大学のオンディーヌは、明日の天候を読みながら17周を走行し、それぞれ4位と5位にとどまる。

3日目最終日、夜中に雨が降ったものの、朝方は、時折陽も差す曇り空。

しかし、8時のスタート後間もなく雨が降り始め、9時半頃からは激しい大雨に。夜中の雨によるコース上の水たまりもさらに深くなり、この雨の原因が各地で大きな被害をもたらした前線の接近であった事から、大会本部は安全確保を優先させ、レース終了時刻を5時間繰り上げ、10時でゲートクローズとすることを決定した。

気まぐれな天候は、この後回復したが、競技はゲートクローズ1時間後の、午前11時をもって終了。

雨に濡れながらも4周走ったSkyAceTIGAが、3日間合計で45周(=約1,125km)を走行し、大会総合4連覇。呉港高等学校の夢創心は同38周の2位(WSR部門1位)、ENAX再輝は同37周で3位(WSR部門2位)。鉛蓄電池と市販太陽電池を搭載したフルサイズストッククラスの中では、東海大学チャレンジセンターのTOKAI FALCONが33周してトップ(JISFC2位,総合6位)となった。ハーフサイズストッククラスではエスペックのESPECが23周しトップ(WSR7位、総合14位)という結果となった。(k)

芦屋大学ソーラーカープロジェクト
ドライバー 丹羽 陽さん

最後大雨が降ってきたときには、本当にやばいと思いました。なんとか、車体を壊さずにレースを終えることができました。秋田では練習を積みましたが、来週の鈴鹿は初挑戦なので、現在、野村塾でしごかれています。

呉港高校等学校
代表・ドライバー 武田 信寛さん

目標としていたWSRで優勝することができて本当にうれしいです。バッテリは初日は残しすぎましたが、昨日もたっぷり残しておいたのでエネルギー的にはもう少し走りたかった。

東海大学チャレンジセンター
代表 渡辺 友香里さん

今回は、大きなトラブルにはなりませんでしたが、パンクやMPPT故障などや、時間管理の甘さなどが起きてしまいました。でも、9月下旬に行われる南アフリカでのソーラーカー大会出場に向けて、いろいろと勉強になりました。

太陽誘電ソーラーカー苦楽部
代表 伏木 怜さん

今回、初めて色素増感太陽電池を搭載しましたが、まだまだ課題が残っています。その辺を改善して、また挑戦したいです。

関連リンク:2008 WSR/JISFC 公式サイト http://www2.ogata.or.jp/wsr/08ws_js/

2008 WSR/JISFC開幕

2008/07/26 20:00


秋田県大潟村ソーラースポーツラインのフルコース25kmにて、2008 World Solarcar Rallye (WSR)と第10回全日本学生ソーラー& FCカーチャンピオンシップ(JISFC)が開幕。全国から、31台のソーラーカー&燃料電池車が集まった。

レースに先立ち24日に車検、25日には予選となるタイムトライアルが行わた。予選トップは、大方の予想通りENAXの再輝が勝ち取り、26日から行われる本戦第1日目のポールポジションを得た。

26日本戦第1日目のレースでは、巡航速度100km/h程度で走行し、20〜21分程度のラップタイムで20周を周回した芦屋大学ソーラーカープロジェクトのSky Ace TIGAが独走状態で、この日のトップとなった。2位は17周した呉港高等学校エコテックの夢創心。太陽電池トラブルでペースを落としたENAXの再輝は16周3位。

初日は、天気予報の印象よりも、予想以上に雲が少ない晴天となり、十分に太陽光エネルギーを得ながらの走行となったが、、明日27日の予報は曇り。さらに28日は曇り時々雨で降水確率が70%と高いことから、戦略的にエネルギーを温存しておいたチームと、天気の回復を期待してエネルギーを多めに使ったチームに分かれた。

 

芦屋大学ソーラーカープロジェクト 盛谷亨さん
淡々と走りました。パンクが無くて良かったです。エネルギー?余ってますよ・・・。

ENAX 高崎隆雄さん
SunPower太陽電池が割れてしまったのか出力がなくて、ぜんぜん発電できなかったよ。午後に調子悪いセルをバイパスしたんで、なんとか発電するようになったけど、呉港の夢創心に負けちゃったよ。

G2クリエイト 香川央さん
本来、使う予定のリチウムイオン電池がレース前に急遽引き合いがあり、自分たちが使う予定の電池が無くなってしまいました。仕方ないので中古のセルを寄せ集めたのですが、2kWhくらいしか容量がありません。

東海大学チャレンジセンター 木村英樹
長年の使用に耐えかねたのか?3つの発電系統のうちのひとつのAERL製MPPTがレース前に壊れ、太陽電池モジュールをバッテリに直結して被害を最小限に抑えました。さらに、レース終盤でパンクし、今日は14周にとどまってしまった。でも、パンクの影響でバッテリは予定通り使い切れなかったので、明日以降は悪天候になれば順位的には上げられるかも?

【WSR】世界初、色素増感太陽電池搭載ソーラーカーが登場

今回注目されたのはWSR大会へ初参加となる太陽誘電ソーラーカー苦楽部のAten-1。最大の特徴はなんといっても色素増感太陽電池を搭載した太陽電池を搭載したこと。15cm角という大面積セルを、通常のガラス基板ではなく軽量で柔軟性があるラミネートモジュール化している。印刷法で作成されたという本太陽電池は、将来的にはモジュールの低コスト化に貢献できるものと期待される。

発電量や変換効率などのスペックは非公開となっているが、発電量的には単結晶や、多結晶などのシリコン系太陽電池の半分以下となっているのではないかと予想される。そのため、ホチキスの芯のような外観となり、空力性能は犠牲になるものの、太陽光発電量を最大限に確保する形状を採用することで、車体性能のバランスを取っているようである。

フロントタイヤは太陽電池モジュールに干渉しないように、内側にはみ出す構造となっている。また、リアタイヤはミツバ製の48V1000W出力のモータである1048型が搭載され、車体セッティング的には最適化が図られている。

初日の走行は4周にとどまったが、悪天候(光強度が弱い状況)でも発電効率が落ちないことから、2日目以降の天候次第では、多少であるが有利になる可能性もあるかも。

なお、太陽誘電が色素増感太陽電池の開発に関わった初期段階では、東京大学先端科学技術研究センターの内田聡准教授の協力もあり、会場に足を運んでいた。(k)

関連リンク:2008 WSR/JISFC 公式サイト http://www2.ogata.or.jp/wsr/08ws_js/

特殊電装製ブラシレスモータ値上げへ
2008/06/21 10:00

ZDP SHOPは、特殊電装製WEM/エコデン用ブラシレスモータとスプロケットの販売価格を、改定する。仕入れ価格が改訂された為、新価格は2〜11%の値上げとなる。新価格は7月受注分より適用される。なお、アモルファス仕様の価格は据え置かれる。(s)

関連リンク:
ZDP SHOP - ブラシレスモータ http://www.zdpshop.com/motor_02.htm
ZDP SHOP - 部品 http://www.zdpshop.com/parts.htm

WEMGP第3戦 豊橋 Team BIZONが優勝 2008/06/02 23:00


5月31日(土)〜6月1日、愛知県豊橋市万場調整池で豊橋エコテクノレースの第10回記念大会が開催され、全国から112台が集結した。

31日の予選は風も強く、時折雨も降る、あいにくのコンディション。
レースでは今年から、WEM GP部門の鉛電池/三・四輪車と燃料電池部門車が混走に。その為、WEM GP戦では出場台数が多くなり、NATS大会と同様2グループに分けて、競技が行われた。

WEM GP戦に先だって行われた二輪部門とエコハイ(高校部門)では、それぞれ、昨年の覇者である豊橋JCエコカーレーシングのKiller Whale 08と、堺市立工業高等学校のSCIENCE 807が、首位を記録。


しかし、その後のWEM GP戦では、天候がレースにアクシデントをもたらす。

前半グループのレースは無事終了したが、引き続いて行われた後半グループのレース中、雨によるスピンやコースアウトが発生。2度のレース中断後、大会本部審判団がレースの安全性について協議した結果、後半だけでなく、先に行われた前半レースも含めた31日のWEM GP戦レース全てが、無効という裁定に。

その結果、本来ならば予選順位で決定される明日本戦のグループ分け/グリッド順は、抽選に基づいた予選出走順と同じグループ分け/グリッド順となってしまう。


本戦の6月1日、この日の天候は晴れとなり、絶好のレースコンディション。

9時にバッテリ保管が終了し、10時から二輪車部門が開始された。二輪車部門は、昨年に引き続き圧倒的な強さを見せた豊橋JCエコカーレーシングが、15周を走行し二連覇を達成。2位はサイクルファクトリーONOのプロシオン、3位はZUNDO RACINGのCHECKER FROG II。ENDLESSのSUPER OTAMAは昨年までのドライバーがブラジル転勤となったこともあり、4位にとどまる。

エコハイ部門は、序盤からトップを走行する堺市立工業高校を、長野工業高校のS.P. Evolution ver.7がリベンジを果たそうと、終盤猛追するが、あと一歩届かず。堺市立工業は着実なレース展開で二連覇を達成した。昨年リタイヤした浜松城北工業高校の新型車HJ07Eは、見事3位入賞を果たす。


注目のWEM GP戦の前半レースは、first step AISIN AWのつばさ54号が好調なスタートを切る。

序盤2位以下はTeam BIZONのGilles 07KAI、ヨイショット!ミツバのHyper TESLA、チームうにゃにゃん亀吉のエコノ亀吉3.7号、Team E.V.FのF-01が、激しくポジション争いを演じる。

レース中盤になってつばさ54号が失速、代わってGilles 07KAIがトップに立つが、さらにペースを上げてきたHyper TESLAが、それを追い抜く。14周回目、Hyper TESLAをGilles 07KAIが再度逆転し前半のレースが終わる。

最終ラップの14周目を終えた通過タイムは、Gilles 07KAI 58分59秒、Hyper TESLA 59分11秒。


つづいて行われたWEM GP戦の後半レースでは、昨年優勝した東海大学チャレンジセンターのファラデーマジック2が、前半レース優勝のGilles 07KAIのタイムを若干上回るペースで走行し、着実に優勝を決めていくかのように見られた。

しかし、最終ラップでタイムを大幅に落とし失速、14周目の通過タイムは59分21秒と遅れてしまう。その結果、前半レース組の結果とあわせた総合順位では、3位の結果にとどまる。ZDPのマジカルでんちくんは、13周回で同総合9位という結果に終わった。

エコハイ部門については、NHK名古屋放送局が制作する番組「金とく」で放送が予定されている。実況は内多勝康アナウンサー、解説は東海大学工学部の木村英樹教授。(k)

金とく-放送スケジュール:
NHK総合(愛知・岐阜・三重)6月6日(金)20:00〜20:43(直前3分間のミニPR番組あり)
NHK総合(愛知・岐阜・三重)6月15日(日)10:05〜10:48(再放送)
NHK総合(静岡・富山・石川・福井)6月29日(日)10:05〜10:48(再放送)

第10回豊橋エコテクノレース WEM in 豊橋 決勝結果
順位 チーム名 車名 周回数 Time
1 Team BIZON Gilles 07KAI 14 58:49.3
2 ヨイショット!ミツバ Hyper Tesla 14 59:11.3
3 東海大学チャレンジセンター ファラデーマジック2 14 59:21.9
4 チームうにゃにゃん亀吉

エコノ亀吉3.7号

13 55:40.0
5 Team ENDLESS SUPER CALPAS 13 57:37.5
6 SHIMADA S502PHX 13 57:42.1
7 The 4th Laboratory 呑龍 13 58:13.4
8 first step AISIN AW つばさ54号 13 59:25.5
9 Zero to Darwin Project マジカルでんちくん 13 59:48.5
10 first step AISIN AW つばさ52号 12 54:06.6
 

関連リンク:
豊橋エコテクノレース http://www.toyohashi-cci.or.jp/kanko/eco-car/
NHK名古屋放送局-金とく http://www.nhk.or.jp/nagoya/kintoku/
2008 WEM GP 公式サイト http://www2.ogata.or.jp/wem/wemgp/08wemgp/08wemgp.htm
team BIZON blog http://ecorun.blogspot.com/

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