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 BackNumber〜2011春2

 2011WEM 本戦 Tachyonが新記録で3連覇 2011/05/04 16:00


2011 ワールド・エコノ・ムーブ、本戦。レースは定刻11時にスタート。天候は、厚い雲の切れ間から時折日が差す中、風向きがめまぐるしく変わるドライコンディション。結局レース終了まで雨が降る事は無かったが、レース中ほぼ無風だった昨日とは異なり、終始風向きが変わりながら吹き続けた3-6m/sの風が、エネルギーマネージメントを惑わせた。

優勝したZDP/Tachyonは、序盤からトップを独走。レース終了40秒前に、15周目を終え、コントロールラインを通過。2008年に東海大ファラデーマジック2が記録したコースレコードを更新する90,472.60mの記録で、大会3連覇。続く2位には、first step AISIN AW/つばさ54号。自己記録は更新したが、90km15周には、今一歩及ばなかった。

戦略の明暗が分かれ、最後に一波乱があったのは、ここから。3位にはTeam ENDLESS/リボン Go!。レース終盤まで終始第2集団で走行を続けていたが、レース残り10分の最終13周目で、ペースダウンしていったライバルチームを次々とかわし、念願のポディウムをゲットした。

4位には、昨日と同じくチームスーパーエナジー /GRIFFON。5位には、Team ENDLESSと終盤までほぼ同じペースで走行していたアヒルエコパレーシング東郷/Pursuiter。6位のTeam BIZON/GILLES TypeSと8位のチーム・ヨイッショット!ミツバ/Hyper TESLAは、昨日の公式練習よりも記録を落とし、順位も落としてしまう結果に。7位の東海大は燃料電池部門でのエントリー。昨日に続き、本日も定時にスタートができず3分遅れでスタート。2時間で14周を走行したが、水素超過使用の為、ペナルティが加算され、7位の記録となった。(s)

2011 WEM 本戦結果 (モータとタイヤはZDP独自調査結果による)
順位 部門 No. Team名 車名 周回数 走行距離(m) モータ タイヤ
1 1 Zero to Darwin Project Tachyon 15 90,472.60 独自DD 14インチIRC
2 18 first step AISIN AW つばさ54号 14 89,669.82 特電アモルファス 14インチIRC
3 11 Team ENDLESS リボンGo! 13 83,537.73 特電アモルファス 14インチIRC
4 2 チームスーパーエナジー GRIFFON 13 82,916.15 ミツバDD 14インチIRC
5 8 アヒルエコパレーシング東郷 Pursuiter 13 82,698.05 ミツバDD 14インチIRC
6 5 Team BIZON GILLES Type S 13 81.815.70 ミツバDD 14インチIRC
7 FC 201 東海大学チャレンジセンター ファラデーマジック2 14 81,491.61 特電アモルファス

20インチ
ミシュラン
前:バイアス
後:ラジアル

8 28 チーム・ヨイッショット!ミツバ Hyper TESLA 13 80,359.16 ミツバDD 14インチIRC
9 26 あぶらっ子 あぶらっ子VII 13 78,316.80 特電アモルファス 14インチIRC
10 101 仙台工業高等学校定時制 不撓不屈03 13 78,245.00 ミツバDD 14インチIRC
※No.201東海大 水素超過使用により-7,101.59m減算

2011 WEM 本戦ラップタイム推移
注:本計測結果はZDP独自の計測結果の為公式記録ではありません



Zero to Darwin Project 籾井
『やりました!
ついに新記録で、コースレコードの東海大を破り、これで本当の優勝です。』

first step AISIN AW 中村さん
『自己記録を更新出来たのはよかったかな。勉強になりました。』

Team ENDLESS 本田さん
『本当に3位ですか?空力パーツやベアリングの洗浄など、地味にいじってきましたが、ちょっと出来すぎかな。』

チームスーパーエナジー 安藤さん
『またも4位。何やっても4位。今日は前半いけると思ったのに、風の影響かな?』

アヒルエコパレーシング東郷 仲岡さん
『前半もう少しいけると思って飛ばしていましたが、後半の落ちが激しかった。表彰台まで、あともう少しの距離までこれたんですけどね。』

Team BIZON 房間さん
『全部だめ。足回りか、3WSか、電池のコンディションなのか、空力なのか・・・? とにかく見直します。車はバランスですね。』

チーム”ヨイショット!”ミツバ 齋藤さん
『昨日と何も変えていないのに、何でこんなに早くバッテリーがカラにになってしまったのだろう?』

Team BIZON 香西さん
『昨日のクリアランス不足でのパンクに続いて、今日はアライメントの設定ミス。初心者がやりそうなミスを立て続けにやってしまい、全く良いところが無かった。』

東海大 木村
『ちょっと使いすぎたと思ったら、こんなに押し戻されてしまった。水素の量を計るのは、難しいですよ。籾井君に大会新記録を更新されたので、今度は取り返したい。』

東海大OB(日本ケミコン) 菊田
『この度の大震災による津波で、気仙沼大島の実家が流されてしまいました。しかし、省エネルギー技術を追求するこの大会の歴史を止めてはいけないと思って、今回大潟村にやってきました。例年はGW中は仕事で、来る事が出来ない両親も、今回は会場に来てくれて、元気をもらえたみたいです。ありがとうございます。』


関連リンク:
2011WEM 大会公式サイト http://www2.ogata.or.jp/wem/11wem/11wem.htm
World Econo Move Live !!! http://wem.jonasun.com/
zaikou 2011 World Econo Move in Akita http://www.flickr.com/photos/27819301@N04/sets/72157626650260118/
team BIZON blog http://ecorun.blogspot.com/
TTDC でんきエコラン日記 http://ttdc.blog91.fc2.com/
WEM勝手に応援サイト http://wem.eco.coocan.jp/

 2011WEM 公式練習 Tachyonが15周でトップ 2011/05/03 18:00


2011 ワールド・エコノ・ムーブ、公式練習。午前中からの車検を終えた午後1時。天候晴れ薄曇り、気温14.2度、南よりの風3m/sのコンディション。燃料電池部門の東海大は、スタートできないまま、レースは定刻にスタートした。鉛電池部門レースでは、全チームで規定のバッテリーを使い、2時間の走行距離で競われる。

序盤、1周目こそチーム”ヨイショット!”ミツバ/Hyper TESLAにラップリーダーを奪われたZero to Darwin ProjectのTachyonだったが、2周目以降に7'30台のラップを重ね、トップを独走。それに続く先頭集団は、Hyper TESLA、first step AISIN AW/つばさ54号、Team BIZON/GILLES-S。

第2集団には、仙台工業高等学校/不撓不屈03、チーム スリップ ストリーム/ SPACE CRAFT 、チームスーパーエナジー /GRIFFON、Team ENDLESS/リボン Go!。アヒルエコパレーシング東郷/ Pursuiter、Team BIZONのもう一台の新車:Quasarもそれにつけていたが、2周目途中でパンクとなりストップしてしまう。

スタート後45分を経過した頃になると、空の雲は本格的な曇りとなり、このコースとしてはめずらしく、風も殆ど無風に。これは、2008年、東海大がコースレコードを出した時以来となる絶好のコンディション。

レースでは、半ばの1時間を過ぎた頃から、先頭集団でHyper TESLAがじわりじわりと遅れ始める。それ以外は、レース末期まで比較的大きなトラブルもなく、淡々と進行した。
本日の公式練習の結果は、明日の天候が雨となり、予定していた本戦がキャンセルされた場合、大会の最終結果となる場合がある。しかし、明日の天候はおおむね晴れの予報であり、決勝が中止となる可能性は非常に低い状況。明日の決勝が行われる場合、今日の公式練習は単に明日決勝のスターティンググリッドを決めるという意味しかもたなくなり、そこそこのグリッドが確保できれば十分なエコランレースでは、今日の記録の記録の重要度は低くなる。
その為、終盤になると、マシンの回収が容易となるピット前に、故意に車を停車させるチームも出始めた。

レース終了直前、昨年の決勝レースとほぼ同じタイミングで、Zero to Darwin ProjectのTachyonは、15周目完了のコントロールラインを通過し、本日の公式練習はトップで終了。3連覇に王手をかけた。2位はfirst step AISIN AW/つばさ54号、3位にチームヨイショット!ミツバ/Hyper TESLAと、昨年決勝と同じ順位。このレースがデビュー戦となるTeam BIZONのGILLES-type Sは、バッテリー切れで終盤に大きくペースを落とした為、GRIFFONにもかわされ5位にとどまった。

明日の秋田県沿岸部の予報は、おおむね晴れだが、一部のピンポイント予報では、曇りで朝方雨がぱらつく予報も出ている。決勝は午前11時にスタートする。(s)

2011 WEM 公式練習結果 (モータとタイヤはZDP独自調査結果による)
順位 部門 No. Team名 車名 周回数 走行距離(m) モータ タイヤ
1 1 Zero to Darwin Project Tachyon 15 90,098.03 独自DD 14インチIRC
2 18 first step AISIN AW つばさ54号 14 88,723.80 特電アモルファス 14インチIRC
3 28 チーム・ヨイッショット!ミツバ Hyper TESLA 13 83,547.35 ミツバDD 14インチIRC
4 2 チームスーパーエナジー GRIFFON 13 83,287.75 ミツバDD 14インチIRC
5 5 Team BIZON GILLES Type S 13 82.709.30 ミツバDD 14インチIRC
6 11 Team ENDLESS リボンGo! 13 82,483.10 特電アモルファス 14インチIRC
7 9 PROJECT MONO◇TTDC MONO-XX 13 78,659.20 ミツバDD 14インチIRC
8 8 アヒルエコパレーシング東郷 Pursuiter 13 78,291.50 ミツバDD 14インチIRC
9 26 あぶらっ子 あぶらっ子VII 12 72,752.45 特電アモルファス 14インチIRC
10 17 和大MCC-OB LittleQuickie-ZoIII 12 72,359.70 特電アモルファス 14インチIRC
...
27 FC 201 東海大学チャレンジセンター ファラデーマジック2 9 58,125.78 特電アモルファス

20インチ
ミシュラン
バイアス



2011 WEM 公式練習ラップタイム推移
注:本計測結果はZDP独自の計測結果の為公式記録ではありません

 


Zero to Darwin Project 籾井
『去年決勝の記録とほぼ同等だけど、まだ今年は余裕がある。風もなく、バッテリーの状態も去年より良いようだ。昨年気になったモーターのぶれも無く、特に回生の入りが良かった。明日はさらなる記録更新を目指す。』

first step AISIN AW 中村さん
『うーん、打つ手無し。このままでは明日も追いつけない。来年は新車を作ろうか。』

チーム”ヨイショット!”ミツバ 齋藤さん
『風もなくバッテリーの状態も悪くなく、予選としては使った方。とはいっても、これだけあけられてしまうとTachyonに追いつくのは辛い。』

チームスーパーエナジー 安藤さん
『序盤押さえて走ったら、バッテリーが余りすぎた。改良点は殆どないが、明日は自己記録更新を目指します。』

Team BIZON 田村さん
『予想よりも消費が悪く、早めに使い切ってしまった。原因がよくわからない。今は前の車より悪い。今日は充電が十分では無かったので、明日はもう少し上を目指したい。』

東海大 木村
『大学で燃料電池の試験運転をした時には正しかったFANコントロール基板の配線が、なぜかスタート前には逆になっていた。昨日の試走はバッテリーだけだったので、やはり直前にきちんと試さないとダメだね。でも、思った以上に水素ガスの消費が少なかったので、明日に賭けます。』

 2011WEM フリー走行/大会事前情報 2011/05/02 19:00


2011 ワールド・エコノ・ムーブ(秋田県大潟村ソーラースポーツライン)。3月11日に東北を襲った東日本大震災の影響により、一時は開催も危ぶまれた今年の大会だったが、省エネルギー技術を競う本大会の趣旨に賛同する、被災地を含む多くのエントラントからの強い要望に答える形で、例年通りの日程で、開催される運びとなった。

今日のソーラースポーツラインの天候は、午前は雨が残り、路面もウェットコンディション。気温も終日10度以下とこの季節にしては寒い一日ではあったが、昼前には雨も上がり、午後にかけ路面もドライへ変わり、午後3時過ぎにはコース上空に晴れ間も。暦上は、連休狭間の平日ではあったが、多数のチームが明日の公式日程に備えて早々と会場入りし、マシンのシェイクダウンを行った。

昨年はチーム監督のガレージ改築に伴い、チーム活動を休止していたTeam BIZONは、今年、GILLES type Sと、Quasarの2台の新車で臨む。特にGILLES type Sは、大会2連覇中のZDP/Tachyonと同様のアッパーに構造物を含むモノコックシャーシで注目されていたが、今日夕方時点で、ようやく軽く走れた程度で、十分な走行データ収集まではできていない模様。同じく2台体制で挑むのは、PROJECT MONO ◇TTDC。青いボディーのMONO-X^3はこのレースがデビュー戦となる。

昨年2位のfirst step AISIN AW/つばさ54号、同3位のチーム”ヨイショット!”ミツバ /Hyper TESLA、以下昨年大会上位入賞の、アヒルエコパレーシング東郷/Pursuiter、Team ENDLESS /リボン Go!、チームスーパーエナジー/GRIFFONも、本日コースに出走。東海大のファラデーマジック2は、今年も燃料電池部門に参戦。他車の鉛電池部門とは別カテゴリーで上位を狙う。大会3連覇がかかる Zero to Darwin Project/Tachyoは、本日が移動日ということで、上位勢で唯一、本日コースに姿を現さなかった。

一方、昨年7位入賞のチームトシヤンは、新車が間に合わず断念。1995年の第一回から連続参加となっていた『でんちくん』シリーズのZDP 池上敦哉は、今年秋に開催される、WSC2011参加車両の設計に専念するため、大会への参加をキャンセルしている。

明日は、車検後、13:00から公式練習がスタートする。天候は晴れのち曇りの予報。気温は、今日よりも大幅に上がり最高気温16度まであがる見込み。(s)

関連リンク:
2011WEM 大会公式サイト http://www2.ogata.or.jp/wem/11wem/11wem.htm


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